異業種交流会の「その後」が大切!出会いをアポ・仕事につなげる方法10選

異業種交流会に参加した後にどのように連絡したらいいかのコラム記事イメージ
こんにちは。Wonder+(ワンダープラス)の高杉です。 今回は、異業種交流会やビジネス交流会で 「この人と何かやったら面白そうだな」 と思える人に出会った、その後について書いてみたいと思います。 最初にお断りしておくと、この記事は、 たくさんの人に営業したい方に向けた「交流会後の営業方法」ではありません。 たとえば経営者や個人事業主、事業責任者の方が交流会に参加して、 「この会社とうちのサービスを組み合わせたら面白そう」 「この人とは一緒に仕事ができるかもしれない」 「すぐではないけれど、これは大きな仕事になる可能性がありそう」 そんな相手に出会えた場合の話です。

私自身、交流会では「何人と名刺交換したか」よりも、「この人とは何か面白いことができそうだ」と思える人に出会えたかを大切にしています。

そのような出会いが1回の交流会で1件、2件あれば、私はもう十分だと思っています。 では、その出会いを交流会だけで終わらせず、次のアポイントや仕事につなげるにはどうしたらいいのか。 私自身の経験も含めて、10のポイントにまとめてみます。

交流会後に大切にしたい10のポイント

  1. 1〜2件の「面白そうな出会い」があれば十分と考える
  2. すべての案件を同じように追いかけない
  3. 気になる相手とは名刺だけでなくLINEも交換する
  4. 交流会が終わったら早めに一度連絡する
  5. 最初の連絡から営業を始めない
  6. 「なぜもう一度会いたいのか」を具体的に伝える
  7. アポイントのハードルを上げすぎない
  8. 自分だけでなく相手にとってのメリットを考える
  9. すぐ仕事にならなくても関係を切らない
  10. 「売る」より「一緒に何ができるか」を考える

1.1〜2件の「面白そうな出会い」があれば十分

異業種交流会へ行くと、「今日は20人と名刺交換しました」「30人とつながりました」という話を聞くことがあります。 もちろん、たくさんの人と知り合うこと自体は悪いことではありません。 ただ、経営者という立場で考えると、私は名刺交換の枚数をそれほど重要だとは考えていません。 むしろ、
「この会社とは何かできそうだな」 「この人の持っているものとうちの事業は相性が良さそうだな」 「この話はもう少し詳しく聞いてみたいな」
と思える人が1人、2人見つかれば、それで十分ではないでしょうか。 参加費が数千円の交流会なら、そのうち一つでも仕事や協業につながれば、参加費の何倍、場合によっては何十倍、何百倍という価値になることもあります。 そして何より、一つの仕事から別の仕事が生まれたり、自分たちだけではできなかった事業ができるようになったりする。 仕事の「幅」が広がることの方が、目先の売上より大きな価値になる場合もあります。

2.すべての案件を同じように追いかけない

ここは少し現実的な話をします。 交流会で話していると、いろいろな可能性が出てきます。 「いつかお願いするかもしれません」 「何かあったら紹介します」 「一度情報交換しましょう」 こうした話をすべて同じ熱量で追いかけていたら、時間がいくらあっても足りません。 私の場合、小さな可能性や、まだ具体性が見えない話については、 「まあ、そのうち何かあれば」くらいに考えています。 もちろん雑に扱うという意味ではありません。 ただ、経営者の時間は有限です。 だからこそ、

「これは面白そうだ」 「これは良い仕事になるかもしれない」

と直感的に思った案件には、自分からきちんと時間を使います。 交流会後のフォローでは、この優先順位が意外と大切だと思っています。

3.気になる相手とは名刺だけでなくLINEも交換する

これは私の個人的な経験からですが、もう一度話したいと思った相手とは、 名刺交換だけで終わらせず、できればLINEまで交換します。 もちろんメールでも連絡できます。 営業職の方などはメールへの返信が非常に早い方もたくさんいます。 一方で、メールを1日に何十通、何百通と受け取る経営者もいます。 その場合、返信が数日後になったり、悪気はなくても他のメールに埋もれてしまったりすることがあります。 LINEも完全ではありませんが、私の感覚では比較的つながりを維持しやすい連絡手段です。 電話番号を交換して、交流会の翌日に突然電話するのは少し大げさです。 その点LINEなら、
「今日はありがとうございました。〇〇のお話、とても面白かったです。またぜひお話ししましょう。」
くらいの連絡が自然にできます。 名刺は相手の情報を知るためのもの。LINEは次につながるためのもの。 私はそんな感覚で使っています。

4.交流会が終わったら早めに一度連絡する

「また連絡します」と言って、そのまま1週間、2週間。 これはもったいないです。 交流会当日はお互いに何人もの人と話しています。 時間が経つほど、「どんな話をした人だったかな」と記憶は薄れていきます。 ですから、面白いと思った相手には当日か翌日くらいに一度連絡しておくのがおすすめです。 長文を書く必要はありません。 むしろ短くていい。
「今日はありがとうございました。〇〇の話、かなり興味深かったです。もう少し詳しく聞いてみたいので、またぜひお話しさせてください。」
これくらいで十分です。

5.最初の連絡から営業を始めない

ここで急に営業モードになってしまう人がいます。 交流会では楽しく話していたのに、翌日になると突然、 「弊社サービスについてご説明するお時間をいただけませんでしょうか」 となる。 これでは相手からすると、「結局営業だったのか」と感じることがあります。 今回想定しているのは、そもそもお互いの事業に何か面白い可能性を感じたケースです。 それなら最初から商品を売り込む必要はありません。 まず、もう一度話す。 相手の事業をもっと知る。 その中で、本当に何か一緒にできるのかを考えればいいと思います。

6.「なぜもう一度会いたいのか」を具体的に伝える

単に、 「今度お茶しましょう」 「情報交換しましょう」 だけでも悪くありません。 ただ、本当に面白いと思った案件なら、もう一歩具体的に伝えた方が相手にも意図が伝わります。
「昨日お話しした〇〇の件ですが、弊社の△△とうまく組み合わせられる気がしています。もう少し詳しくお話を聞かせてもらえませんか?」
この方が、「なぜ会うのか」がわかります。 本当に興味があるという事を、具体的に言葉で表現できると尚よいと思います。 相手も面白いと感じていれば、お互いに興味があれば、自然と次のアポイントにつながります。

7.アポイントのハードルを上げすぎない

最初のアポイントから大げさにする必要はありません。 「弊社へお越しいただいて、1時間半ほどお時間を……」 となると、相手も少し構えます。 最初は30分程度のオンラインでもいいですし、近くに行く予定があればコーヒーを飲みながらでもいい。 重要なのは形式ではなく、交流会では話しきれなかったことを、もう一段深く話すことです。 そこで本当に相性が良ければ、自然と3回目、4回目の話につながっていきます。

8.「自分にとって良い案件」だけで考えない

ここは経営者同士の交流では特に大切だと思います。 自分が、 「これは100万円の仕事になりそうだ」 「この会社と取引したい」 と思っていても、相手にメリットがなければ話は進みません。 ですから、もう一度会う前に一度考えてみます。
「この人にとって、自分ともう一度会うメリットは何だろう?」
顧客を紹介できるかもしれない。 自分の持っているノウハウが役立つかもしれない。 一緒に商品を作れるかもしれない。 自分の取引先と相性が良いかもしれない。 ここまで考えられると、単なる営業ではなく「一緒に何ができるか」という話になります。 俗にいう、WIN WINの関係が作れる構図を考えましょう。

9.すぐ仕事にならなくても関係を切らない

面白いと思ってもう一度会った。 でも、今はタイミングが合わない。 そんなことはいくらでもあります。 だからといって、その出会いに価値がなかったわけではありません。 半年後に状況が変わることもありますし、別の案件で思い出してもらえることもあります。 また、本人とは仕事にならなくても、その人から別の人を紹介してもらうケースもあります。 人とのつながりは、その日の売上だけで判断しない。 これは交流会を長く運営していても感じることです。

10.「売る」より「一緒に何ができるか」を考える

最後はここです。 経営者同士で面白い仕事が生まれるときは、必ずしも、 「売る人」と「買う人」 という関係から始まるわけではありません。 「うちにはこれがある」 「そちらにはそれがある」 「だったら一緒にこんなことができるんじゃない?」 そんな会話から、思いもしなかった仕事が生まれることがあります。

交流会で探したいのは、 「売れる相手」だけではなく、 「一緒に何かできる相手」。

私は、そこに異業種交流会の核心的な価値があると思っています。

交流会は「その場」で完結するものではない

交流会で名刺を20枚集めた。 LINEの友だちが10人増えた。 それだけでは、まだ何も始まっていません。 大切なのは、その中に、 「この人と何かやったら面白そうだ」 と思える相手がいるかどうかです。 私なら、そんな人が1人か2人見つかれば、十分に良い交流会だったと考えます。 そして本当に気になる人がいたら、名刺交換だけで終わらせない。 LINEなどでもつながっておく。 早めに一度連絡する。 そして、売り込む前にもう一度話してみる。

交流会から仕事につながる流れ

交流会で出会う ↓ 「何か面白いことができそう」と感じる ↓ 名刺+LINEなどでつながる ↓ 当日~翌日に短く連絡する ↓ もう一度会って話す ↓ お互いにできることを考える (できれば事前にお互いのメリットを想定して話せるようにする) ↓ 信頼関係を作る ↓

具体的な提案内容などのラフ案をつくる

↓ 互いにメリットのある仕事・協業が始まる

全部の出会いを仕事にする必要はありません。 小さな可能性まで必死に追いかける必要もないと思います。 でも、「これは面白い」と思った出会いについては、その場だけで終わらせない。 交流会の本当の価値は、会場を出た後から始まることもあります。 一つの出会いから、一つの仕事が生まれる。 その仕事から新しい人とさらにつながる。 そして、自分たちだけではできなかった仕事ができるようになる。 そんな広がりを作れることが、異業種交流会の面白さではないでしょうか。 事業のスタートはそのように始まるものだと思います。 小さな偶然の出会いが、やがて数年かけて大きなビジネスになる。 そのようなシーンを私もこれまでたくさん見てきましたし、 作ってもきました。 Wonder+も、単に「売り先を探す場所」ではなく、 これから一緒に何かできる人、仕事の可能性を広げてくれる仲間と出会える場所 でありたいと考えています。

 

 

この記事を書いた人:高杉裕輔

大学卒業後、キョードーグループにてライブや音楽イベント、スポーツイベントなどの運営に携わる。その後、株式会社ウィルコミュニケーションズを札幌市にて設立し、25年以上にわたり異業種交流会(ワンダープラス)をはじめ、婚活パーティー・街コン(ホワイトキー)、男女のマッチングである結婚相談所(ホワイトマリッジ)など、さまざまな「人と人との出会いやマッチングにかかわる事業」を軸に企画・運営している。趣味の旅行を通してタイ王国、中国での定期的なイベント運営も経験。現在手掛ける月間イベント開催数は700回以上。これまでのグループ延べ参加者数は500万人以上にのぼる。全国の主要都市でイベント会場やレンタルスペース(コンファレンスホールグループ)の運営を行い、出会いやすい・マッチングしやすい適切な会場設計にも自ら携わる。現在は、東京からスタートしたWonder+異業種交流会を仲間と共に全国各地へ展開中。各開催地域へ自ら足を運び、現地でイベントを直接運営しながら参加者と交流することで、地域ごとのビジネス文化や参加者の特徴、異業種交流会の雰囲気、観光地やその土地ならではの食の魅力まで幅広く体験・研究している。 本コラムは、全国各地で異業種交流会を実際に企画・運営し、現地で参加者と交流して得た経験や知見をもとに執筆しています。