異業種交流会で仕事につながる人・つながらない人の違い
こんばんは、Wonder+の佐々木です。今日は永遠のテーマでもある内容です。
異業種交流会やビジネス交流会に参加する目的は、人によってさまざまですが、どうやって成果を出すのかです。
新しい取引先を探したい、人脈を広げたい、普段の仕事では出会えない業界の人と話してみたい。起業したばかりで経営者仲間を増やしたいという方もいれば、転職や独立をきっかけに参加する方もいます。
私自身、東京や大阪を中心にさまざまな異業種交流会に参加してきました。またWonder+を運営するようになってからは、参加する側とは少し違った角度から、多くの方の交流を見る機会が増えました。
そこで感じることがあります。
それは、「たくさんの人と名刺交換をした人ほど仕事につながる」というわけではないということです。
30人、50人と名刺交換しても、その後ほとんど関係が続かない人もいます。一方で、その日話したのは5人程度なのに、後日食事に行ったり、別の方を紹介してもらったり、数か月後に仕事につながったりする人もいます。
この違いはどこから生まれるのでしょうか。
今回は、異業種交流会やビジネス交流会で多くの参加者を見てきた経験から、「仕事につながる人」と「なかなかつながらない人」の違いについて考えてみたいと思います。
異業種交流会は「その場で仕事を取る場所」ではない
まず大前提として、異業種交流会に参加したからといって、その場ですぐに仕事が決まるケースはそれほど多くありません。
もちろん偶然ニーズが一致して、
「ちょうどホームページ制作会社を探していました」
「採用について相談したいと思っていました」
という話になることはあります。
ただ、それはどちらかというとラッキーなケースです。
多くの場合は、
知り合う → 話す → 相手を知る → もう一度会う → 信頼関係ができる → 仕事や紹介につながる
という順番になります。
この最初の「知り合う」という入口をたくさん作れるのが、異業種交流会の大きな魅力です。
ところが、仕事につながらない人ほど、この順番を飛ばしてしまう傾向があります。
知り合った瞬間に「お客様になってもらおう」と考えてしまうのです。
仕事につながらない人は、最初から「売ろう」とする
異業種交流会でよく見かけるのが、自己紹介が始まった瞬間から営業モードに入ってしまう人です。
「弊社では○○というサービスを提供していまして……」
ここまでは普通です。
ところが、その後10分間ずっと自社サービスの説明が続く。
料金、実績、キャンペーン、商品の特徴……。
相手が興味を持っているかどうかに関係なく話し続けてしまいます。
これでは交流というより営業説明会になってしまいます。
少し考えてみると分かりますが、初めて会った人から突然商品を勧められて、「ぜひ買いたい」と思う人はそれほど多くありません。
むしろ、
「売り込まれそうだな」
と感じた瞬間に、一歩引いてしまう人の方が多いのではないでしょうか。
仕事につながる人は、ここが違います。
自分の仕事について簡潔に説明したら、今度は相手の話を聞きます。
「どんなお仕事をされているんですか?」
「どういう方とつながりたいんですか?」
「最近はどんなことに力を入れているんですか?」
こうした会話から相手を理解しようとします。
結果として、その場で仕事の話にならなくても、
「あの人なら、今度○○さんに紹介できるかもしれない」
と覚えてもらえるのです。
名刺交換の「枚数」を目標にしない
大規模なビジネス交流会では、できるだけ多くの人と名刺交換をしようと考える方もいます。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
せっかく参加したのですから、多くの方と知り合うことには意味があります。
ただ、名刺を集めることが目的になってしまうと、少し話しただけですぐ次の人へ移動することになります。
「こんにちは。○○会社の○○です」
「よろしくお願いします」
「では名刺交換を」
これだけでは、翌日になったらお互いの顔すら思い出せないかもしれません。
実際、仕事につながっている人を見ていると、名刺交換の枚数よりも一人ひとりとの会話の質を大切にしています。
10人と1分ずつ話すより、3人と10分ずつ話した方が、その後につながることもあります。
特に最近は東京だけではなく、大阪、名古屋、福岡、札幌などでもさまざまな異業種交流会が開催されています。
参加できる機会そのものが増えているからこそ、一回の交流会ですべての人と知り合う必要はありません。
「今日は良い人と3人知り合えた」
それだけでも、十分に価値のある参加だと思います。
「自分にメリットがある人」だけを探さない
交流会に参加すると、
「決裁権者と知り合いたい」
「経営者とつながりたい」
「自分の商品を買ってくれそうな人を探したい」
と考えることがあります。
ビジネス交流会ですから、当然そうした目的があっても構いません。
ただし、目の前の相手が自分のお客様にならないからといって、すぐに会話を終えてしまうのは少しもったいないと思います。
異業種交流会の面白いところは、直接の取引だけではなく「紹介」が生まれることだからです。
例えば、目の前の人自身はあなたの商品を必要としていなくても、その人のお客様や取引先、友人が必要としているかもしれません。
反対に、自分が誰かを紹介できることもあります。
「それなら知り合いに詳しい人がいますよ」
そんな一言から関係が深まることは珍しくありません。
人脈というのは、一直線につながるものばかりではありません。
Aさんと知り合ったことでBさんを紹介され、半年後にBさんからCさんを紹介され、そのCさんと仕事が始まる。
実際のビジネスでは、そんなつながり方もあります。
だからこそ、目の前の相手を「見込み客か、見込み客ではないか」だけで判断しないことが大切です。
仕事につながる人は「自分が何をできるか」が分かりやすい
もう一つ大きな違いがあります。
仕事につながる人は、自己紹介が分かりやすいです。
例えば、
「いろいろな企業様の経営支援をしています」
と言われるより、
「従業員10~50人くらいの会社を中心に、採用のお手伝いをしています」
と言われた方がイメージできます。
すると後日、
「そういえば採用に困っている会社の社長がいたな」
と思い出してもらえる可能性があります。
異業種交流会では、同じ業界の人だけが参加するわけではありません。
IT、不動産、人材、金融、保険、広告、士業、飲食、美容など、まったく違う仕事をしている人が集まります。
そのため、業界の専門用語を並べるより、
「誰に、何をしている人なのか」
を短く伝えた方が覚えてもらいやすくなります。
これは東京の大規模なビジネス交流会でも、大阪や名古屋、福岡、札幌などの地域交流会でも基本的には同じです。
その場で結果を求めすぎない
異業種交流会に一度参加して、
「仕事にならなかったから意味がなかった」
と判断してしまう方もいます。
しかし、これは少し早いかもしれません。
交流会で知り合った人から数か月後に突然連絡が来ることもあります。
「以前交流会でお会いしましたよね。ちょっと相談したいことがありまして」
という連絡です。
人にはそれぞれタイミングがあります。
今日必要ではないサービスでも、半年後には必要になるかもしれません。
だからこそ、交流会終了後の関係づくりが大切になります。
名刺交換した方に簡単なお礼を送る。
SNSでつながる。
興味のある情報があれば共有する。
別の交流会で再会したら声をかける。
こうした小さな積み重ねによって、「名刺交換した人」から「知っている人」に変わっていきます。
そして「知っている人」が、やがて「相談できる人」になる。
仕事につながるのは、その先です。
東京・大阪・名古屋・福岡・札幌でも交流会は多様化している
ここ数年、異業種交流会やビジネス交流会の形はかなり多様になってきたと感じます。
東京では毎日のようにさまざまな交流イベントが開催されていますし、大阪でも交流会の選択肢はかなり増えました。
名古屋、福岡、札幌などでも、経営者向け、フリーランス向け、業種特化型、年代別など、さまざまな企画があります。
以前のように「大きな会場で名刺をたくさん交換する」という形式だけではありません。
少人数でじっくり話す交流会もあれば、着席形式、1on1形式、100人規模の大型イベントもあります。
大切なのは、自分に合った交流会を選ぶことです。
大人数が得意な人もいれば、10人程度でじっくり話す方が得意な人もいます。
一度参加して合わなかったからといって、「異業種交流会は自分には向いていない」と決める必要はないと思います。
形式を変えてみるだけで、まったく印象が変わることがあります。
一番仕事につながるのは「また会いたい」と思われる人
これまで多くの交流会を見てきて、最終的にはここに行き着くように思います。
仕事につながる人とは、営業が上手な人とは限りません。
名刺をたくさん配れる人でもありません。
肩書きが立派な人とも限りません。
「この人とは、また話したいな」
と思ってもらえる人です。
話を聞いてくれる。
相手によって態度を変えない。
自分の仕事を分かりやすく話せる。
無理に売り込まない。
誰かの役に立てそうなら自然に紹介する。
約束したことはきちんと守る。
こうしたことの積み重ねが、結果として仕事につながっていきます。
異業種交流会は「人とのつながりを作る入口」
異業種交流会に参加したからといって、必ず仕事が増えるわけではありません。
これは正直なところです。
ただ、会社と自宅を往復しているだけでは出会えなかった人と、わずか数時間で何人も知り合える場所でもあります。
東京、大阪、名古屋、福岡、札幌。地域が違っても、人と人とのつながりから新しい仕事やアイデアが生まれることに変わりはありません。
そして交流会で大切なのは、「今日は何件営業できるだろう」と考えることより、
「今日はどんな人と出会えるだろう」
くらいの気持ちで参加することなのかもしれません。
仕事になるかどうかは、その少し先にあります。
まず知り合う。
そして話してみる。
もう一度会う。
そこから紹介が生まれたり、一緒に何かを始めたり、思いもしなかった仕事につながったりする。
それこそが、異なる業界の人たちが集まる異業種交流会の面白さではないでしょうか。
Wonder+でも、単に名刺の枚数を増やすだけではなく、「参加してよかった」「またあの人と話したい」と思える出会いが生まれるビジネス交流会を目指しています。
次に交流会へ参加するときは、名刺を何枚配ったかではなく、「また会いたいと思える人と何人出会えたか」を一つの基準にしてみてください。
その出会いが、半年後、1年後に思いがけない仕事や新しいご縁につながるかもしれません。
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この記事を書いた人:佐々木
東京都出身。大学卒業後、第二新卒として株式会社ウィルコミュニケーションズに入社。これまでイベントのディレクション、司会・運営、顧客管理、コールセンター業務、Web制作、マーケティングなど、幅広い業務に携わってきました。現在は主にWonder+事業のバックオフィス業務を担当しながら、イベント当日はフロント業務にも携わり、全国各地で開催される異業種交流会の運営をサポートしています。このコラムでは、運営側だからこそ見えるWonder+の舞台裏や、全国のイベントを通じて実際に体験したこと、感じたこと、そして交流会づくりへの想いを、現場目線でお届けします。
