「異業種交流会?やめておけ!」といわれる理由を整理します

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こんにちは。Wonder+(ワンダープラス)の佐々木です。 「今度、異業種交流会に行ってくるんだ」 友人や仕事仲間にそう話したら、こんなことを言われるかもしれません。
「異業種交流会なんか、やめておけよ!」 「どうせ営業ばっかりでしょ?」 「変なものを売りつけられるんじゃない?」 「行ったって仕事にならないよ」
なかなか手厳しいですね。 異業種交流会を運営している私たちとしては「そんなことないですよ」と言いたくなるところですが、実はすべてを否定するつもりもありません。

事実:参加の仕方によっては、本当に時間の無駄になってしまうことがある

同じ会場に参加して、同じくらいの人数と話しているのに、仕事や人脈につながる人がいる。一方で、名刺だけたくさん持ち帰って「何もなかった」と終わってしまう人もいます。 その違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、異業種交流会の運営現場で実際に参加者を見てきた立場から、「成果が出る人」と「成果が出にくい人」の違いを考えてみます。

1.「異業種交流会なんてやめておけ」は本当なのか?

結論から言えば、異業種交流会そのものが良い、悪いという話ではないと思っています。 問題は「そこで何をしようとしているのか」です。 私たちは東京、大阪、名古屋をはじめ、横浜、札幌、仙台、新潟、福島、郡山、福岡、北九州、広島、岡山、熊本、船橋、高崎、前橋、大宮、甲府、京都、神戸など、さまざまな地域で異業種交流会・ビジネス交流会を企画してきました。2026年9月現在では月に140-150回ほどの開催数です。 地域が違えば参加者も違います。経営者もいれば、会社員、営業職、フリーランス、個人事業主、士業、クリエイターなど、本当にさまざまです。 それでも、これだけ多くの現場を見ていると、地域に関係なく「交流会を上手に活用する人」と「なかなか成果につながらない人」には、ある程度共通した行動の違いがあるように感じます。

2.実は、成果が出る人・出ない人は分かれる

これは正式に集計した統計ではありません。 あくまで私自身が交流会の現場で多くの参加者を見てきた感覚ですが、「うまく活用できている人」と「そうではない人」は、感覚的には半々くらいではないかと思っています。 もちろん、成果の定義も人によって違います。 契約が決まることだけが成果ではありません。新しい取引先候補と知り合う、協業相手が見つかる、仕事を紹介してもらう、情報交換できる仲間ができる、新しいアイデアをもらう。 こうしたものも、異業種交流会から生まれる立派な成果だと思います。

3.成果が出ない人は、とにかく名刺を配る

交流会が始まった瞬間から、次々と人に声をかける。 名刺を渡して、簡単に自己紹介をして、また次の人へ。 1時間で20枚、30枚。場合によってはそれ以上。 一見すると、とても積極的です。 ところが翌日、その全員に同じような営業メールを送る。 相手からすると「昨日少し話した人から、もう営業が来た」という状態です。 当然、反応がないこともあります。 名刺の枚数と、人とのつながりの数は同じではありません。

4.会場では盛り上がったのに、なぜ次のアポにつながらない?

これもよくあります。 会場では笑顔で話している。相手も「面白いですね」と言ってくれた。名刺も交換した。 「これはいけそうだ」と思って後日連絡する。 ところが返信がない。アポイントを提案しても日程が決まらない。 こうなると「異業種交流会って全然ダメじゃないか」と思ってしまいます。 でも、少し考えてみてください。 相手には「もう一度あなたに会う理由」があったでしょうか。 その場で楽しく話せたことと、次に会う価値が生まれたことは別です。

5.「自分の商品を売る」から入ると難しくなる

交流会へ来る以上、仕事につなげたいと思うのは自然なことです。 問題は、その気持ちが前に出すぎること。 相手が何をしているのかを十分に聞く前から、自社サービスの説明を始めてしまう。 料金、実績、メリット、キャンペーン……。 これでは交流というより、突然始まった営業です。 異業種交流会には「何かを買いたい人」が集まっているわけではありません。 人と出会いたい人が集まっている。 まずここを理解しておくことが大切だと思います。

6.それなら本当に「やめておけ」かもしれない

もし異業種交流会を、
  • 大量に名刺を集める場所
  • その場で見込み客を捕まえる場所
  • できるだけ多くの人へ営業する場所
  • 今日参加して、明日すぐ売上をつくる場所
と考えているのであれば、期待した成果が出ない可能性があります。 何度か参加しても仕事にならない。 「時間を無駄にした」と感じる。 そしてしばらくすると、「異業種交流会はダメだ」と来なくなってしまう。 運営側から見ると、これは本当にもったいないと思います。

7.では、成果が出る人は何をしているのか?

ここからが本題です。 交流会を上手に活用している人を見ていると、意外なほど動き回りません。 名刺の数を稼ごうとしていないのです。 「この人、面白いな」 「何か接点がありそうだな」 そう感じた相手と、少し長めに話しています。 10人と浅く話すより、2人、3人としっかり話す。 結果として交換する名刺の枚数は少なくても、その中から次につながる人が出てきます。

8.自分の話をする。そして相手の話もしっかり聞く

成果につながる人は、自分の仕事についてきちんと説明します。 でも、それだけでは終わりません。 「○○さんは、どんな仕事をされているんですか?」 「今、一番力を入れているのは何ですか?」 「どういうお客さんが多いんですか?」 相手の話を聞きながら、自分との接点を探しています。 ここでは少し、ひらめきも必要です。

9.「それ、一緒にできるかも」が生まれる瞬間

相手の話をよく聞いていると、突然つながることがあります。
「それ、うちのお客さんにもニーズがあるかもしれません」 「それなら、こういう形で一緒にできませんか?」 「面白いですね。一度整理して提案をつくってみます」
ここまで来ると、次に会う理由があります。 「では来週、もう一度話しましょう」 自然にアポイントになります。 そして、その一部が協業や紹介、受発注など、何らかの具体的な成果につながっていきます。

10.成果が出る人は「顧客」だけを探していない

ここはとても重要です。 目の前の相手が、自分の商品を買う人とは限りません。 でも、その人のお客さんがあなたの商品を必要としているかもしれない。 あるいは、お互いの商品を組み合わせたら新しいサービスができるかもしれない。 知識を交換するだけでも、新しいアイデアが生まれることがあります。 「この人に何を売れるか」ではなく、「この人と何ができるか」。 この視点を持っている人は、異業種交流会の使い方がかなり変わってきます。

11.成果が出る人は、コンスタントに参加する

うまく活用している方には、もう一つ特徴があります。 一度良いつながりができると、「また何かあるかもしれない」と分かるので、比較的コンスタントに参加されます。 東京の交流会へ参加して、次は横浜。大阪で参加した人が京都や神戸へ。名古屋から少し違うテーマのビジネス交流会へ。 札幌、仙台、高崎、前橋、大宮、船橋、甲府、広島、岡山、福岡、熊本などでも同じで、場所やテーマを変えれば出会う人も変わります。 その中で、人とのつながり、ひらめき、アイデアが少しずつ増えていく。

12.そして、しばらく交流会に来なくなる

面白いことに、成果が出ている人も、ある時期になると交流会へ来なくなることがあります。 でも、これは「交流会が役に立たなかった」からではありません。 むしろ逆です。 交流会でできた案件や紹介、協業の話がある程度たまって、それを進めるだけで忙しくなってしまう。 いわば「手持ちのネタが十分にある」状態です。 それらが一段落すると、また新しい出会いやアイデアを探しに交流会へ戻ってくる。 運営をしていると、こういう参加の仕方をする方を実際に見かけます。とても良い利用の仕方だと思います。

13.成果が出る人・出ない人、その違いを比較すると

比較 成果につながりにくい人 成果につながりやすい人
目的 売る相手を探す つながれる相手やアイディアを探す
名刺 枚数を重視 相手との会話を重視・どうでもよい
会話 自分の商品説明が中心 自分も話し、相手の話もしっかり聞く
相手を見る視点 顧客になるか 何を一緒にできるか?共栄する手はないかな?
次の行動 一斉に営業メール 接点がある人とじっくり個別に話す
成果の考え方 すぐ売上になるか 紹介・協業・情報・将来の可能性も見る
参加 数回で「ダメ」と判断 必要な時期に断続的に活用
もちろん、全員がこの表にきれいに当てはまるわけではありません。 ただ、交流会の現場を見てきた私の感覚では、「売ること」より「相手との接点を見つけること」が上手な人ほど、その後につながりやすいように感じます。発想力やアイディアが重要ですね!

14.まとめ|「異業種交流会はやめておけ」と言われたら

「異業種交流会なんか、やめておけ」 もし誰かにそう言われたとしても、その人が間違っているとは思いません。 実際、参加して名刺を大量に配り、営業メールを送り、何の反応もなく終わってしまえば、「時間の無駄だった」と感じても不思議ではありません。 だから、私たちも「異業種交流会へ行けば必ず仕事になります」とは言いません。 そんな場所ではないからです。 でも、使い方を少し変えるだけで見える景色はかなり変わります。 名刺を30枚集めることより、もう一度会いたいと思える人を1人見つける。 自分の商品を説明するだけでなく、相手が何をしている人なのか聞いてみる。 そして、

この人に何が売れるだろう?ではなく、 「この人と何ができるだろうか?」

と考えてみる。 そこから紹介が生まれるかもしれません。協業になるかもしれません。新しい事業のアイデアになるかもしれません。 何も起こらない日だって、もちろんあります。 でも、普段の生活だけでは会わなかった人と話したことで、自分の中に一つ新しい選択肢が増える。 それも異業種交流会の面白さだと、私は思っています。 Wonder+が大切にしているのも、単に売り先を探すことではありません。 「仲間をみつけるビジネス交流会」です。 東京でも、大阪でも、名古屋でも、福岡でも。あるいは札幌、横浜、仙台、広島、岡山、熊本、船橋、高崎、前橋、大宮、甲府、京都、神戸でも。 場所は違っても、交流会のスタートは同じです。 まず、一人の人とちゃんと話してみる。 異業種交流会に行けば仕事がもらえる。そう考えているなら、「やめておけ」という言葉も、案外間違っていないのかもしれません。 でも、まだ知らない誰かと出会って、その人と何ができるのかを考えてみたい。 そんな人にとって、異業種交流会は今でもかなり面白い場所だと思います。  

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この記事を書いた人:佐々木

東京都出身。大学卒業後、第二新卒として株式会社ウィルコミュニケーションズに入社。これまでイベントのディレクション、司会・運営、顧客管理、コールセンター業務、Web制作、マーケティングなど、幅広い業務に携わってきました。現在は主にWonder+事業のバックオフィス業務を担当しながら、イベント当日はフロント業務にも携わり、全国各地で開催される異業種交流会の運営をサポートしています。このコラムでは、運営側だからこそ見えるWonder+の舞台裏や、全国のイベントを通じて実際に体験したこと、感じたこと、そして交流会づくりへの想いを、現場目線でお届けします。