怪しい異業種交流会の見分け方|注意したい交流会の特徴と安全な選び方

「異業種交流会に参加してみたいけれど、ちょっと怪しい気がする」「本当に大丈夫かな?」

初めて参加する方からすると、そう感じるのも無理はありません。

こんばんは、Wonder+佐々木です。

今日は、私自身がイベント主催者として注意していること、また、これまでさまざまな交流会に参加して感じたことをもとに、「良い交流会」というよりも、少し注意したほうがいい「悪い交流会」の例をピックアップして解説していきます。

知らない人が集まる場所ですし、「人脈づくり」「ビジネスマッチング」「経営者交流」といった言葉が並んでいると、「何かを売り込まれるのではないか」「強引な勧誘を受けるのではないか」と警戒する方もいるでしょう。

実際、異業種交流会の多くは、仕事の情報交換や人脈づくり、新しい取引先との出会いなどを目的とした、ごく普通のビジネス交流イベントです。

一方で、すべての交流会が同じように運営されているわけではありません。

なかには、参加してみて「これはちょっとおかしいな」と感じる交流会が存在するのも事実です。

今回は、私自身が異業種交流会に数多く参加してきた経験も踏まえながら、「怪しい異業種交流会」「注意したほうがいい交流会」にはどのような特徴があるのか、反対に、安心して参加しやすい交流会はどう見分ければいいのかを紹介します。

そもそも異業種交流会は怪しいものなのか?

結論から言えば、異業種交流会そのものが怪しいわけではありません。

東京、大阪、名古屋、福岡、札幌などの都市部を中心に、現在はさまざまな異業種交流会やビジネス交流会が開催されています。

参加者も経営者だけではありません。

会社員、営業職、フリーランス、個人事業主、士業、クリエイター、エンジニアなど、その顔ぶれはかなり幅広くなっています。

最近では、業界や職種を限定した異業種交流会や、年代を絞ったイベント、経営者・決裁権者限定の交流会なども増えてきました。

問題なのは「異業種交流会」という名称ではなく、誰が、何の目的で、どのように運営しているかです。

参加する側も、まずはそこを見る必要があります。

なぜ異業種交流会は「気持ち悪い」と思われることがあるのか?

「異業種交流会」と検索すると、「気持ち悪い」という少し強い言葉が関連して表示されることがあります。

長年、異業種交流会を運営している立場としては少し残念な言葉ですが、実際に多くの参加者を見ていると、異業種交流会そのものが気持ち悪いというより、一部の参加者の行動によって、そのような印象を持たれてしまうケースがあると感じています。

たとえば、初対面なのにいきなり商品やサービスを売り込む人、自分の人脈や成功体験ばかりを話す人、相手が興味を示していないのにLINE交換や個別の面談を強く求める人などです。

また、「すごい経営者を紹介できます」「絶対に儲かる話があります」「今度もっと詳しい人に会わせます」といった形で、交流会の場では目的を明確にせず、後日になって投資、副業、ネットワークビジネスなどの勧誘を始めるケースにも注意が必要です。

こうした人にたまたま最初の交流会で出会ってしまえば、「異業種交流会ってなんとなく怪しい」「独特な人が多くて気持ち悪い」と感じてしまうのも無理はありません。

しかし、実際にはほとんどの参加者が、仕事の情報交換や新しい人とのつながり、協業できるパートナー探しなどを目的として普通に参加しています。

大切なのは、異業種交流会に参加している人を一括りにするのではなく、「この人とは少し距離を取った方がよさそうだ」と判断できることです。

では、実際にどのような人が周囲から敬遠されやすいのでしょうか。

ここからは、数多くの異業種交流会を運営してきた経験をもとに、参加を見合わせた方が良い異業種交流会主催者、異業種交流会で嫌われやすい人・できれば距離を置いた方がよい人の特徴を具体的に紹介していきます。

注意したいのは「交流会に見せた勧誘イベント」

もっとも警戒したいのが、表向きは普通の異業種交流会なのに、実際には特定のビジネスやサービスへの勧誘を主な目的として開催されているケースです。

参加者同士が自由に交流するイベントだと思って行ってみたら、主催者や関係者から特定のビジネスについて長時間説明された。

あるいは、普通の参加者だと思って話していた人から、

「もっと詳しい人がいるから紹介するよ」

「今度、二人で話しませんか?」

「私の師匠を紹介したい」

「尊敬しているすごい人を紹介してあげる」

「面白いセミナーがあるから一緒に行ってみよう」

などと誘われ、後日個別に会ったところ、強い勧誘を受けたというケースです。

さらに注意したいのが、最初に自分を交流会へ誘った人まで主催側とつながっていた、というケースです。

「面白そうな交流会があるから一緒に行ってみよう」と知人に誘われたので安心して参加したら、実は誘ってきた人も関係者だった、ということもあります。

もちろん、交流会で知り合った人同士が後日商談をすること自体は、何も問題ありません。それも異業種交流会の大きなメリットのひとつです。

しかし、最初から参加者を勧誘することを目的として、一般的な異業種交流会を装っているのであれば話は別です。

特に、違法行為や問題のあるビジネスへの勧誘場所として交流会が利用されていると感じた場合には、すぐに距離を置いたほうがいいでしょう。

「成功した」「儲かった」という話ばかり続く

無料や極端に安い参加費を入口にして、高額なセミナーやコンサルティング、スクールなどへ誘導することを目的としたイベントにも注意が必要です。

もちろん、「無料の交流会だから危険」「高額なセミナーを販売しているから怪しい」という意味ではありません。

問題なのは、交流会として案内されている内容と、実際の目的が一致しているかどうかです。

交流会のはずなのに、

「この方法で人生が変わった」

「これだけ稼げるようになった」

「成功している人はみんなやっている」

といった成功体験や儲かった話を延々と聞かされ、最後には別のセミナーや個別面談へ誘導される。

こうなってくると、一般的な意味での異業種交流会とは目的が違ってきます。

人と交流するために参加したのに、ほとんどの時間が商品やサービスの説明だったのであれば、「そもそも何のためのイベントなのか」と疑問を持ったほうがいいでしょう。

勧誘や営業をする人ばかりの異業種交流会

主催者に問題がなくても、参加者の雰囲気によって居心地の悪い交流会になることがあります。

特に疲れるのが、参加者の多くが「売ること」しか考えていない交流会です。

名刺交換をした瞬間から商品の説明が始まる。

こちらの仕事にはほとんど興味を示さず、

「うちの商品はですね」

「一度オンラインで説明させてください」

「来週空いている日はありますか?」

と、いきなり営業が始まる。

一人、二人ならまだしも、会場中がそのような雰囲気だと、交流というより営業合戦になってしまいます。

もちろん、「即商談OK」「営業・セールス歓迎」などと最初から明記されたビジネス交流会であれば問題ありません。

参加者もそれを理解したうえで来ています。

一方、一般的な異業種交流会では、まず相手を知り、会話を楽しみ、その先に仕事が生まれるという流れが自然ではないでしょうか。

自分を売り込むことばかりに集中している人が多い交流会では、結局、誰も相手の話を聞いていない。

そんな状態になりがちです。

常連ばかりで内輪の雰囲気が強い

これは「危険」というより、初参加者が楽しみにくい異業種交流会の特徴です。

何度も参加している常連がいること自体は悪いことではありません。むしろリピーターが多いのは、その交流会が支持されている証拠でもあります。

問題は、主催者と常連参加者の距離が近すぎて、内輪のコミュニティのようになっている場合です。

主催者が常連とばかり話している。

常連同士だけで盛り上がっている。

初参加者が一人でいても誰も気にしない。

さらに、常連だけが何となく優遇されているように感じる。

こうなると、初参加者にとっては居心地がよくありません。

良い交流会は、常連を大切にしながらも、新しく参加した人が自然に輪の中へ入りやすい空気をつくっています。

基本的なイベント運営ができていない

異業種交流会を選ぶとき、意外と重要なのが「普通のイベント運営ができているか」です。

決まった時間になっても始まらない。

受付に誰もいない。

案内に書かれていた内容と実際のイベント内容が違う。

質問してもスタッフが何も分からない。

領収書の発行ができない。

たくさん会話をするイベントなのに飲み物が用意されておらず、購入することもできない。

誰が主催者なのか、個人名も会社名もどこにも表記されていない。

こうした小さな違和感がいくつも重なる交流会は、運営体制そのものが整っていない可能性があります。

イベント会社や継続的に交流会を開催している主催者であれば、受付、参加者案内、会場準備、進行、終了時間など、最低限のオペレーションは準備しているものです。

多少のトラブルはどんなイベントにもあります。

しかし、基本的なことが毎回できていないのであれば、少し話は違ってきます。

「お釣りがありません」は意外と大きな違和感

現金払いのイベントで、

「お釣りがないので、ちょうどでお願いします」

と言われることがあります。

事前に「できるだけお釣りのないようお願いします」と案内しておくこと自体は問題ありません。

しかし、現金を受け付けるイベントなのに、主催者側がまったく釣銭を準備していないのは少々疑問です。

たとえば参加費が3,000円なら、5,000円札や10,000円札を出す参加者がいることは容易に想像できます。

イベント会社として継続的に運営するのであれば、ある程度の釣銭を準備するのは基本的な業務のひとつでしょう。

こうした細かいところにも、主催者の運営経験や参加者への配慮は表れるものです。

人数が極端に少ない

参加人数が少ないこと自体は悪いことではありません。

少人数だからこそ、一人ひとりとじっくり話せる交流会もあります。

ただし、10人、20人程度を想像して参加したのに、会場へ行ったら参加者は自分だけ。

主催者と二人きり。

これは、さすがに不安になる人もいるでしょう。

特に初めて参加する異業種交流会では、「本当に開催実績があるのか」「普段はどの程度の参加者がいるのか」を確認しておくと安心です。

過去のイベント写真や開催情報、口コミなどがあれば参考になります。

「食事付き」の食事がスナックだけ

「食事付き」「軽食付き」「ドリンク付き」などと書かれている異業種交流会もあります。

ここでも大切なのは、案内と実際の内容が一致していることです。

「食事付き」と大きく書かれていたので期待して参加したら、テーブルに置かれていたのは小さなスナック菓子だけ。

冷たいはずの飲み物が全部ぬるい。

食べ物が長時間放置されていて、衛生面が少し気になる。

こういったことがあると、イベントそのものへの信頼感まで下がってしまいます。

何も豪華な料理を出す必要はありません。

軽食なら「軽食」、スナックなら「お菓子・スナック」と書けばいいだけです。

実際よりも良く見せようとしないことも、信頼できるイベント運営には大切です。

会場の環境も意外と重要

異業種交流会の良し悪しは、参加者や進行だけで決まるものではありません。

会場選びも重要です。

駅から極端に遠い。

地図を見ても入口が分からない。

建物が非常に古く、夜に一人で入るには少し不安を感じる。

4階、5階なのにエレベーターがなく、階段で上がらなければならない。

さらに、会場へ入ったらトイレが故障している。

一つひとつは小さな問題かもしれませんが、参加者からすれば、すべてイベント体験の一部です。

特に初参加者は、会場へ到着するまで「どんな人が来るんだろう」と多少なりとも緊張しています。

そんな状態で入口が見つからず、暗い階段を何階も上がることになれば、さらに不安になるでしょう。

主催者には「自分たちが使える会場か」だけではなく、参加者が安心して来場できる会場かという視点も必要だと思います。

安全な異業種交流会を見分けるポイント

では、初めて参加するときは何を確認すればいいのでしょうか。

それほど難しく考える必要はありません。

まずは、主催者の情報を確認します。

公式サイトがあるか。

過去の開催実績が確認できるか。

イベントの内容、参加費、会場、開催時間、禁止事項などが明確に書かれているか。

主催者の会社名や個人名の表記があるか。

公式サイトがある場合には、会社概要や運営者情報などが掲載されているかも確認してみましょう。

過去のイベント写真や口コミがあれば、それも判断材料になります。運営年数やこれまでの開催回数などが分かれば、さらに参考になります。

そして、勧誘行為についてルールが設けられているかも確認したいところです。

「宗教・ネットワークビジネス・強引な営業などは禁止」と明記している交流会も増えています。

ただし、禁止事項が書いてあるだけで安全とは限りません。

重要なのは、実際に問題が起きたときに主催者がきちんと対応しているかです。

参加者任せにせず、スタッフが会場全体の様子を見ている交流会のほうが、特に初参加者には安心でしょう。

また、参加料金が明確であること、キャンセル規定が記載されていること、問い合わせ先が用意されていることなどもチェックポイントになります。

違和感があったら無理に付き合わない

異業種交流会では、初対面の人とたくさん話します。

そのため、中には「この人とは少し合わないな」と感じる相手も当然います。

そんなときに、無理をして付き合う必要はありません。

「このあと二人で別の場所へ行きましょう」

「今から詳しい人を紹介します」

「今日中に決めたほうがいいですよ」

など、急に距離を詰められて不安を感じたら、その場ですぐに判断する必要はありません。

名刺交換や連絡先交換をしたからといって、後日の面談や商談に応じる義務もありません。

交流会はあくまで「出会う場所」です。

誰とその後も付き合うのかは、自分で決めればいいのです。

良い異業種交流会は「普通のこと」がきちんとしている

安全な異業種交流会と注意したほうがいい交流会を見分けるために、特別な知識が必要なわけではありません。

実は、一番分かりやすい判断基準は「普通のイベントとしてきちんと運営されているか」です。

開催場所や時間が明確。

参加料金が分かりやすい。

時間になったら始まる。

受付がきちんとしている。

現金払いなら釣銭が用意されている。

案内されていた内容と実際の内容が一致している。

進行内容や注意事項などが司会者から説明される。

スタッフが参加者の様子を見ている。

強引な勧誘や禁止行為があれば、主催者がきちんと対応する。

そして、初参加者でも入りやすい。

派手なキャッチコピーよりも、こうした当たり前のことの積み重ねのほうが、主催者の姿勢をよく表しています。

まとめ|異業種交流会は「主催者と目的」を見て選ぼう

異業種交流会は、新しい人と出会い、普段は接点のない業界の話を聞き、仕事や人脈を広げられる面白い場所です。

実際、交流会で知り合ったことをきっかけに取引が始まったり、一緒に新しい仕事をしたり、長く付き合えるビジネス仲間になったりすることもあります。

だからこそ、「異業種交流会は怪しい」とひとまとめにして避けてしまうのは、少しもったいないと思います。

見るべきなのは、異業種交流会という名称ではありません。

誰が開催しているのか。何を目的としているのか。そして、参加者を大切にした運営がされているのか。

ここを確認することです。

公式サイトや開催実績を確認し、イベント内容や参加条件、禁止事項を読んでから申し込む。

それだけでも、交流会選びの失敗はかなり減らせると思います。

そして実際に参加して、「何か変だな」と感じたら、その感覚も大切にしてください。

良い異業種交流会は、無理に商品を買わせたり、必要以上に個人情報を聞き出したり、強引に次の予定を決めさせたりする場所ではありません。

初めてでも自然に会話ができて、「今日は面白い人と話せたな」と思って帰れる。

結局のところ、そんなシンプルな交流会が、一番安心して長く参加できる交流会なのではないでしょうか。

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この記事を書いた人:佐々木

東京都出身。大学卒業後、第二新卒として株式会社ウィルコミュニケーションズに入社。これまでイベントのディレクション、司会・運営、顧客管理、コールセンター業務、Web制作、マーケティングなど、幅広い業務に携わってきました。現在は主にWonder+事業のバックオフィス業務を担当しながら、イベント当日はフロント業務にも携わり、全国各地で開催される異業種交流会の運営をサポートしています。このコラムでは、運営側だからこそ見えるWonder+の舞台裏や、全国のイベントを通じて実際に体験したこと、感じたこと、そして交流会づくりへの想いを、現場目線でお届けします。