不動産業界のビジネス交流会が人気の理由|紹介・人脈・縁から仕事が広がる仕組み
Wonder+の佐々木です。最近「不動産業界」のビジネス交流会が人気です。また「人とのつながりが大切」という言葉を耳にする機会は多いと思います。
実際、不動産業界と人脈は切り離しにくい関係にあります。
ただ、ここで一つ疑問があります。
同じ不動産業界の人たちが集まって、本当に仕事につながるのでしょうか?
例えば、不動産仲介会社の営業担当者同士が名刺交換をしたところで、お互いが同じような仕事をしているなら、直接営業して契約を取るのは難しそうに見えます。
ところが実際には、不動産業界をテーマにしたビジネス交流会には一定の人気があります。
その理由は、不動産業界の人脈形成では、「目の前の相手がお客様になるか」だけが重要ではないからです。
人と人がつながり、その先にいる人を紹介し合う。
一つの縁から別の縁が生まれ、自分一人、自社一社では対応できなかった仕事までカバーできるようになる。
ここに、不動産業界におけるテーマ型ビジネス交流会のおもしろさがあります。
不動産業界のビジネス交流会にはどんな人が参加する?
「不動産業界の交流会」と聞くと、不動産会社の営業担当者ばかりが参加するイメージを持つかもしれません。
実際には、不動産を中心として非常に多くの仕事が存在します。
不動産関連のビジネス交流会で多い10業種
- 不動産売買・売買仲介
- 賃貸仲介
- 不動産管理
- 不動産投資・不動産オーナー
- 建築・設計
- リフォーム・内装・設備
- 司法書士・行政書士・税理士などの士業
- 住宅ローン・金融・保険
- 不動産テック・IT・Web関連
- 相続・資産形成・コンサルティング関連
もちろん、これだけではありません。
清掃、引越し、解体、土地活用、測量、ホームステージング、広告、写真撮影など、少し範囲を広げて考えるだけでも、不動産ビジネスに関係する仕事は数多くあります。
Wonder+の不動産業界をテーマにしたビジネス交流会も、特定の職種だけを対象としているわけではありません。
不動産に関わる人たちが、それぞれ違う専門性を持って集まる。
ここが大きなポイントです。
「同業者と会っても営業にならない」は本当?
これは、不動産業界のビジネス交流会に参加したことがない方ほど感じやすい疑問かもしれません。
確かに、「不動産を売りたい人」と「不動産を買いたい人」という単純な関係だけを求めるのであれば、同じ不動産業界の人と出会っても、その場ですぐ契約につながるとは限りません。
しかし、少し視点を変えてみると状況は大きく変わります。
不動産業界の人脈形成で重要なのは、「その人に売れるか」ではなく、「その人とつながることで何ができるようになるか」です。
例えば、賃貸仲介をしている人が、お客様からこんな相談を受けたとします。
「実家を相続したのですが、どうすればいいですか?」
普段の業務範囲を超えているため、自分一人では解決できないかもしれません。
でも、人脈の中に相続に詳しい司法書士や税理士、売買仲介会社がいれば、
「それなら信頼できる人を知っていますよ」
と言えるようになります。
これはかなり大きな違いです。
人脈が増えると「自分ができること」も増えていく
ビジネス交流会に参加する価値を「名刺の枚数」だけで判断するのは、少しもったいないと私たちは考えています。
自分自身ができる仕事には限界があります。
しかし、信頼できる専門家とつながることで、実質的に自分が対応できる範囲は広がります。
- 不動産売買しか扱っていなくても、リフォーム会社を知っている
- 賃貸が専門でも、相続に強い司法書士を知っている
- 管理会社でも、売却に強い仲介会社を知っている
- 土地を探している顧客がいれば、建築会社につなげられる
つまり、人脈が増えることによって、
この差は、不動産業界では決して小さくありません。
不動産業界で「紹介」が生まれる流れ
では、ビジネス交流会で知り合った人から、どのように紹介が生まれるのでしょうか。実は、いきなり仕事を紹介されるケースばかりではありません。多くの場合、もっと自然な流れです。
交流会で知り合う
まずは仕事内容や得意分野を知ります。
お互いの専門領域を理解する
「この人は何に強いのか」が少しずつ分かってきます。
相談できる関係になる
案件や顧客について困ったときに、相手を思い出せる関係になります。
紹介が生まれる
「この相談なら○○さんが詳しい」と自然に紹介が発生します。
仕事を通じて信頼関係が深まる
丁寧な対応を積み重ねることで、次の紹介につながっていきます。
大切なのは、最初から「仕事をください」と考えすぎないことです。紹介する側にも責任があります。大切なお客様を紹介する以上、「この人なら安心」と思えなければ簡単には紹介できません。
ビジネス交流会で最初に作るべきものは、売上ではなく「この人なら相談できそうだ」という信頼関係です。
どんな人とつながればいい?ポイントは「自分にないもの」
不動産業界のテーマ型ビジネス交流会に参加したとき、同じ仕事内容の人だけを探す必要はありません。むしろ意識したいのは、次の視点です。
例えば不動産仲介なら、お客様から次のような相談を受けることがあります。
- 相続
- 住宅ローン
- リフォーム
- 登記
- 税金
- 保険
- 引越し
- 建築
- 土地活用
- 物件管理
その中で、自分では対応できない領域の専門家とつながっておく。
すると、自分自身の仕事の守備範囲が広がっていきます。
反対に考えることもできます。
この二つの視点を持つだけでも、交流会で「誰と話すべきか」がかなり変わってきます。
紹介は一方通行ではなく「縁」が循環していく
不動産業界に限らず、良い人脈は一方通行では長く続きません。
紹介してもらうだけではなく、
「この相談なら、あの人を紹介しよう」
と自分から誰かをつなぐことも大切です。
AさんからBさんへ。
BさんからCさんへ。
そして、まったく別のタイミングでCさんからAさんへ仕事がつながることもあります。
ビジネス交流会のおもしろいところは、出会った本人だけではなく、その人の向こう側にも人脈が存在していることです。
今日交換した一枚の名刺から、数か月後、思いもしなかった紹介が生まれることもあります。
だからこそ、「その場ですぐ売上になったか」だけでは、人との縁の価値は測れません。
同じ業界だから話せることもある
不動産業界の交流会には、仕事の紹介とは別の価値もあります。
それが情報交換です。
同じ業界だからこそ、
「最近どうですか?」
という一言から、かなり深い話になることがあります。
会社によって営業方針も違います。
- 毎月の数字を徹底的に追う会社
- 顧客との長期的な関係を重視する会社
- 成果報酬の比率が高い会社
- 安定した給与や働く環境を重視する会社
- 個人営業を強く求める会社
- チームで案件を進める会社
自分の会社だけで働いていると、それが「不動産業界では普通」だと思ってしまいがちです。
ところが、外の会社の人と話してみると、
- 「そんな営業方法があるんだ」
- 「そんな働き方もあるんだ」
- 「その分野は将来性がありそうだな」
と気づくことがあります。
同じ不動産業界の人との出会いは、仕事を増やすだけではなく、自分の現在地を知る機会にもなります。
「今の会社のままでいいのか?」を考えるきっかけにもなる
少し踏み込んだ話ですが、不動産業界で長く働いていると、一度くらいは自分のキャリアについて考える時期があるのではないでしょうか。
- 今の会社でこのまま働くのか
- もっと違う分野の不動産を経験した方がいいのか
- 将来は独立できるのか
- 独立した人はどうやって最初の仕事を作ったのか
- 売買・賃貸・管理など別分野へ移る選択肢はあるのか
こうしたことは、インターネットで調べるだけではなかなか分かりません。
実際に転職した人、会社員から独立した人、不動産会社を経営している人、副業から事業を始めた人。
そうした人たちと直接話すことで、自分が知らなかった選択肢が見えてくることがあります。
もちろん、転職や独立をすすめるという意味ではありません。
むしろ、いろいろな働き方を知った結果、
「自分は今の会社が合っている」
と再確認することだってあります。
それも立派な発見です。
テーマ型ビジネス交流会だから話のきっかけを作りやすい
一般的なビジネス交流会には、本当にさまざまな業種の人が参加します。
それには大きなメリットがありますが、一方で「誰と何を話せばいいのか分からない」と感じることもあります。
そこで注目したいのがテーマ型ビジネス交流会です。
不動産業界という共通テーマがあるだけで、会話のきっかけは作りやすくなります。
- 「売買ですか?賃貸ですか?」
- 「どのエリアを担当されていますか?」
- 「最近どんな案件が多いですか?」
- 「法人と個人、どちらが多いですか?」
- 「どの分野とのつながりを探していますか?」
共通言語がある。
共通の悩みがある。
そして、それぞれ少しずつ専門分野が違う。
この「近いけれど、同じではない」という距離感が、テーマ型ビジネス交流会の魅力です。
Wonder+では「売り込む」より「つながる」を大切に
Wonder+では、さまざまなテーマのビジネス交流会を開催しています。
不動産業界をテーマにしたWonder+ RealEstateもその一つです。
参加できるのは、不動産会社だけではありません。
不動産と接点のある仕事をしている方であれば、業種の垣根を越えて新しい人脈を作ることができます。
私たちが大切にしているのは、その場で商品を売ることだけではありません。
そんな小さな積み重ねから、仕事につながる「紹介」や新しい「縁」が生まれていくと考えています。
不動産業界で人脈を広げたい方。
自分の専門分野以外のパートナーを探している方。
新しい仕事の可能性を見つけたい方。
あるいは、普段なかなか話すことのない同じ業界の人と情報交換してみたい方。
次の仕事につながる人は、直接のお客様とは限りません。
その人が知っている誰かかもしれません。
そして、その縁がさらに別の縁へつながっていくかもしれません。
それこそが、不動産業界のビジネス交流会が持つ大きな魅力です。
不動産業界のテーマ型ビジネス交流会一覧
この記事を書いた人
Wonder+ 佐々木
東京都出身。大学卒業後、第二新卒として株式会社ウィルコミュニケーションズに入社。これまでイベントのディレクション、司会・運営、顧客管理、コールセンター業務、Web制作、マーケティングなど幅広い業務に携わってきました。現在は主にWonder+事業のバックオフィス業務を担当しながら、イベント当日はフロント業務にも携わり、全国各地で開催される異業種交流会の運営をサポートしています。このコラムでは、運営側だからこそ見えるWonder+の舞台裏や、全国のイベントを通じて実際に体験したこと、感じたこと、交流会づくりへの想いを現場目線でお届けします。
