異業種交流会はスーパーマーケットである
異業種交流会で仕事につながる人の共通点とは?成果を出す人が実践している考え方
「異業種交流会に何度参加しても仕事につながらない。」
「名刺交換はたくさんできるのに、その後の連絡が続かない。」
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
一方で、同じ異業種交流会やビジネス交流会に参加していても、毎回新しい仕事や協業の話が生まれる人もいます。
その違いは、会社の規模や肩書きだけではありません。
実際には、「この人と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえる人には、いくつかの共通点があります。
今回は、異業種交流会で仕事につながる人の特徴と、成果を出すために意識したいポイントをご紹介します。
異業種交流会がなぜ「スーパーマーケット」なのかもお楽しみに!
第一印象で信頼を得られる人
異業種交流会では、多くの場合、初対面同士で会話が始まります。
そのため、最初の数十秒で相手に与える印象は想像以上に重要です。
「話しやすそう。」
「誠実そう。」
「仕事が丁寧そう。」
こうした印象を持ってもらえる人は、その後の会話も自然と弾みます。
逆に、どれだけ素晴らしい商品やサービスを持っていても、第一印象で不安を与えてしまうと、その先の仕事にはつながりにくくなります。
仕事は会社ではなく、人に依頼するものです。
だからこそ、人として信頼される雰囲気が何より大切なのです。
清潔感と身だしなみは最も基本的な武器
成果を出している人は、特別おしゃれというわけではありません。
共通しているのは「清潔感」です。
・シワのない服装
・磨かれた靴
・整えられた髪型
・清潔な爪
・強すぎない香水や柔軟剤
こうした基本が整っているだけで印象は大きく変わります。
特にホームページ制作、デザイン、美容、コンサルティング、ライティングなど比較的ライトなサービスほど、「この人にお願いしたい」と思わせる見た目や雰囲気が大きく影響します。
人はサービスを見る前に、まず人を見ています。
丁寧で落ち着いた話し方
仕事につながる人は、話すこと以上に「聞くこと」が上手です。
・相手の話を最後まで聞く
・適度にうなずく
・否定から入らない
・相手のペースに合わせる
こうしたコミュニケーションが自然にできています。
また、焦って営業を始めたり、自分の話ばかりする人よりも、落ち着いて会話ができる人のほうが安心感があります。
「この人なら安心して仕事を任せられそう。」
その印象が信頼につながります。
自信は「経験」と「準備」から生まれる
自信とは、大きな声で話すことではありません。
自分の仕事を理解し、相手に分かりやすく説明できることです。
例えば、
「ホームページを作っています。」
だけでは印象に残りません。
一方、
「創業したばかりの企業向けに集客しやすいホームページを年間50社ほど制作しています。」
このように具体的に話せれば、相手もイメージしやすくなります。
知識や経験を整理し、自分の強みを短時間で伝えられる人は、自然と信頼されます。
「売り込む人」ではなく「相談される人」
異業種交流会で成果を出す人は、最初から営業をしません。
まず相手に興味を持ちます。
「どんなお仕事ですか?」
「最近力を入れていることはありますか?」
「何か困っていることはありますか?」
そんな質問から会話を広げます。
相手を理解した上で、自分にできることを提案するため、押し売りになりません。
結果として、「今度相談させてください。」と言われる機会が増えていきます。
協業を見つけられる人はさらに強い
異業種交流会で最も成果を出している人は、「仕事を受注すること」だけを考えていません。
「一緒に新しい価値を作れないか。」
そんな視点を持っています。
例えば、
ホームページ制作会社とデザイナー。
税理士と社会保険労務士。
動画クリエイターとSNSマーケター。
イベント会社と飲食店。
それぞれが得意分野を持ち寄ることで、一人ではできない仕事が生まれます。
協業とは、お互いの強みを掛け合わせることなのです。
異業種交流会は「スーパーマーケット」のような場所
ここで一つ、面白い例え話があります。
例えば、異業種交流会の参加者全員が「野菜」だったとします。
にんじんは「私を買ってください。」
じゃがいもは「私のほうが便利ですよ。」
玉ねぎは「私は何にでも使えます。」
それぞれが自分を売り込んでいても、なかなか相手は欲しいとは思いません。
しかし、少し視点を変えてみます。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎが集まれば、おいしいカレーができます。
そこへ牛肉が加わればビーフカレーになり、牛乳やブロッコリーを加えればシチューになります。
キャベツやウインナーがあればポトフも作れます。
つまり、本当に価値が生まれるのは、それぞれの素材ではなく、「組み合わせ」なのです。
異業種交流会もまったく同じです。
一人では提供できない価値でも、異なる業種が組み合わされば、新しいサービスやビジネスが生まれます。
だからこそ、異業種交流会はまるでスーパーのような場所だと考えています。
必要な材料はほとんどそろっています。
違いを生むのは、「何を買うか」ではなく、「どう組み合わせるか」です。
ワンダープラスの司会者はこの様な視点で「仲間をみつけよう」と皆さんにお伝えしています!
相手の求めるものと自分を結びつける力
仕事につながる人は、
「私はこれを売りたい。」
ではなく、
「相手は何を求めているのだろう。」
という視点で会話をしています。
その上で、
「この人とあの人を紹介したら面白そう。」
「この会社と組めば新しいサービスができそう。」
「この組み合わせなら、お客様も喜びそう。」
そんな発想が自然にできています。
この能力には、
・客観的に全体を見る力
・発想力
・組み合わせを考える設計力
・未来をイメージする想像力
が必要になります。
だからこそ、異業種交流会で本当に成果を出している人は、自分の商品を売るだけではなく、人と人をつなぎ、新しい価値を設計しています。
「楽しそうな未来」を見せられる人が選ばれる
人は商品やサービスだけを買っているわけではありません。
その先にある未来を買っています。
「この人と仕事をしたら面白そう。」
「この企画なら成功しそう。」
そんな未来を想像させられる人は、多くの人から声が掛かります。
異業種交流会では、今すぐ仕事にならなくても構いません。
「また会いたい。」
「次も話したい。」
そう思ってもらえることが、将来の大きな仕事につながっていきます。
まとめ
異業種交流会やビジネス交流会で仕事につながる人には共通点があります。
清潔感のある身だしなみ、丁寧で落ち着いた話し方、自信を持って伝えられる知識や経験。
そして何より、「自分を売る」のではなく、「相手と組み合わせることで新しい価値を生み出す」という考え方を持っています。
異業種交流会は名刺交換の場ではありません。
多くの人やアイデア、経験が集まる場所です。
そこからどんな組み合わせを生み出し、どんな未来を描けるか。
その視点を持てるようになると、異業種交流会は単なる交流の場ではなく、新しいビジネスが次々と生まれる可能性にあふれた場所へと変わります。
仕事につながる人は、自分だけが輝こうとする人ではありません。
周囲の人も一緒に輝ける組み合わせを考えられる人です。
その視点を意識するだけでも、次回参加する異業種交流会での出会いは、これまでとは違ったものになるはずです。
この記事を書いた人:高杉裕輔
大学卒業後、キョードーグループにてライブや音楽イベント、スポーツイベントなどの運営に携わる。その後、株式会社ウィルコミュニケーションズを札幌市にて設立し、25年以上にわたり異業種交流会(ワンダープラス)をはじめ、婚活パーティー・街コン(ホワイトキー)、男女のマッチングである結婚相談所(ホワイトマリッジ)など、さまざまな「人と人との出会いやマッチングにかかわる事業」を軸に企画・運営している。趣味の旅行を通してタイ王国、中国での定期的なイベント運営も経験。現在手掛ける月間イベント開催数は700回以上。これまでのグループ延べ参加者数は500万人以上にのぼる。全国の主要都市でイベント会場やレンタルスペース(コンファレンスホールグループ)の運営を行い、出会いやすい・マッチングしやすい適切な会場設計にも自ら携わる。現在は、東京からスタートしたWonder+異業種交流会を仲間と共に全国各地へ展開中。各開催地域へ自ら足を運び、現地でイベントを直接運営しながら参加者と交流することで、地域ごとのビジネス文化や参加者の特徴、異業種交流会の雰囲気、観光地やその土地ならではの食の魅力まで幅広く体験・研究している。
本コラムは、全国各地で異業種交流会を実際に企画・運営し、現地で参加者と交流して得た経験や知見をもとに執筆しています。
