東京の異業種交流会とは?全国へ広がるリアルなビジネス交流ブームの原点【前編】
こんばんは、ワンダープラスの高杉です。
「東京の異業種交流会は、なぜこんなに人が多いのですか」
「東京はやっぱりすごいですね」
東京の交流会に地方から参加した人によく言われます。
実際に2026年現在、東京都内では毎日のように異業種交流会やビジネス交流会が開催されています。新宿、渋谷、池袋、有楽町、銀座、品川、日本橋、秋葉原など、昼間も、仕事帰りでも参加しやすいエリアを中心に、多くのビジネスパーソンが交流を楽しんでいます。
しかし、このブームは突然始まったものではありません。
そのきっかけとなったのは、新型コロナウイルスの流行でした。
私は現在、Wonder+異業種交流会の運営を通じて、北海道から九州まで全国各地の異業種交流会を毎週のように訪れています。各都市の交流会を実際に見てきた立場だからこそ断言できることがあります。
東京は、日本の異業種交流会文化を牽引してきた街です。
そして、東京で生まれた交流スタイルは、今まさに全国へ広がっています。
今回は、私自身が現場で見てきた経験をもとに、東京の異業種交流会、そして東京のビジネス交流会がここまで発展した理由についてお話ししたいと思います。
コロナ禍が東京の異業種交流会ブームを生み出した
2020年、多くの人の働き方が一変しました。
営業はオンライン。
会議もオンライン。
セミナーもオンライン。
打ち合わせもオンライン。
それまで当たり前だった「直接会う」という行為が、一気に姿を消しました。
当時、多くの企業や個人事業主がZoomを使い始め、オンライン商談やオンライン交流会が急速に普及しました。
ビジネスマッチングアプリやオンラインコミュニティも次々と登場し、「これからはオンラインの時代になる」と言われたのを覚えています。
私自身も、多くのオンライン交流会に参加しました。
全国の人と簡単につながれる。
移動時間も不要。
効率だけを考えれば、とても便利な時代になったと感じました。
しかし、その便利さとは裏腹に、多くの人がある共通の悩みを抱えるようになります。
オンラインでは本当の信頼関係を築くことが難しかった
Zoomの画面越しでは相手の表情や空気感が十分に伝わりません。
会話もどこか形式的になりやすく、「また会いたい」と思える関係まで発展することは決して多くありませんでした。
SNSでつながることはできても、実際に仕事につながるケースは思ったほど多くない。
名刺交換はできても、人柄までは分からない。
画面越しでは、その人がどんな雰囲気なのか、どんな価値観を持っているのか、細かなニュアンスまで知ることは難しいのです。
ビジネスは最終的に「人」が決めます。
商品やサービスだけではありません。
「この人と仕事をしたい。」
そう思える信頼関係こそが、本当のビジネスにつながっていきます。
オンラインは便利でしたが、その最後の一歩を埋めることはできませんでした。
そして人は再びリアルな交流を求め始めた
その結果、多くのビジネスパーソンが向かった場所があります。
それが東京の異業種交流会であり、東京のビジネス交流会でした。
私はその変化を、現場で何度も目撃しています。
営業職。
経営者。
士業。
フリーランス。
マーケター。
コンサルタント。
動画クリエイター。
デザイナー。
人とのつながりが仕事に直結する職業の方々が、東京都内の交流会へ次々と集まり始めました。
しかも、その人数は予想を超える規模でした。
数十名規模は当たり前。
人気のイベントでは100名を超える参加者が集まり、会場全体が熱気に包まれる光景も珍しくありません。
特に印象的だったのは、新宿や渋谷、有楽町で開催される異業種交流会です。
まだ外出自粛の空気が残る時期にもかかわらず、多くの人が集まり、新しい出会いを求めて積極的に会話を交わしていました。
「オンラインでは限界がある。」
そのことを、多くのビジネスパーソンが実感していたのです。
東京が日本最大の異業種交流会市場である理由
全国を見てきた私が感じるのは、東京ほど異業種交流会に適した都市はないということです。
理由はとてもシンプルです。
まず、人口が圧倒的に多いこと。
さらに、日本最大のビジネスマーケットであること。
新しいサービスやスタートアップ企業が次々と誕生し、多くの企業の本社も東京に集中しています。
また、全国から人材が集まる都市でもあります。
地方から上京した若手社会人。
独立したばかりのフリーランス。
スタートアップ経営者。
大企業の管理職。
外資系企業で働くビジネスパーソン。
海外経験が豊富な人材。
上場企業の経営陣。
さらには芸術家やクリエイターまで、本当に多種多様な人が集まっています。
まさに東京は、業種や職種の「るつぼ」と言えるでしょう。
この多様性こそが、東京の異業種交流会の最大の魅力なのです。
東京の交流会には地方にはない熱量がある
地方都市でも異業種交流会は開催されています。
大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、広島、岡山、新潟、静岡など、全国各地でリアルな交流会が増えています。
私自身、毎週どこかの都市を訪れていますが、それぞれの地域にはそれぞれの良さがあります。
ただ、東京には東京だけの圧倒的な熱量があります。
例えば地方都市では、10人集まれば十分成功と言われる交流会も少なくありません。
一方、東京ではその感覚がまったく異なります。
Wonder+でも通常15〜30名規模の交流会を毎日のように開催しています。
さらに大型イベントでは100名を超える参加者が集まることもあります。
しかも、それが特別なイベントではなく、日常的に開催されているのです。
この圧倒的な人数。
この多彩な参加者。
そして、このスピード感。
これこそが東京の異業種交流会が全国をリードしている理由だと私は感じています。
東京から始まった交流文化は全国へ広がっている
私が全国を回る中で強く感じることがあります。
それは、東京で生まれた交流スタイルが地方都市へ広がっているということです。
カフェ会。
テーマ別交流会。
100人規模の大型交流会。
女性限定交流会。
経営者限定交流会。
朝活交流会。
こうしたスタイルは東京で成熟し、その後、大阪、名古屋、福岡、札幌などへと広がっていきました。
東京は単に参加者が多い街ではありません。
日本の異業種交流会文化を育て、新しい交流スタイルを生み出してきた街でもあるのです。
後編では、
- 東京にはどんな異業種交流会・ビジネス交流会があるのか
- 2026年現在の東京の主要な交流会主催団体
- フリーランスや経営者が東京の交流会へ集まる理由
- 初参加でも失敗しない交流会の選び方
- Wonder+を含めた東京の交流会の特徴
- 今後の東京の異業種交流会市場後編へ
この記事を書いた人:高杉裕輔
大学卒業後、キョードーグループにてライブや音楽イベント、スポーツイベントなどの運営に携わる。その後、株式会社ウィルコミュニケーションズを札幌市にて設立し、25年以上にわたり異業種交流会(ワンダープラス)をはじめ、婚活パーティー・街コン(ホワイトキー)、男女のマッチングである結婚相談所(ホワイトマリッジ)など、さまざまな「人と人との出会いやマッチングにかかわる事業」を軸に企画・運営している。趣味の旅行を通してタイ王国、中国での定期的なイベント運営も経験。現在手掛ける月間イベント開催数は700回以上。これまでのグループ延べ参加者数は500万人以上にのぼる。全国の主要都市でイベント会場やレンタルスペース(コンファレンスホールグループ)の運営を行い、出会いやすい・マッチングしやすい適切な会場設計にも自ら携わる。現在は、東京からスタートしたWonder+異業種交流会を仲間と共に全国各地へ展開中。各開催地域へ自ら足を運び、現地でイベントを直接運営しながら参加者と交流することで、地域ごとのビジネス文化や参加者の特徴、異業種交流会の雰囲気、観光地やその土地ならではの食の魅力まで幅広く体験・研究している。
本コラムは、全国各地で異業種交流会を実際に企画・運営し、現地で参加者と交流して得た経験や知見をもとに執筆しています。
